令和3年度 対ドミニカ共和国 草の根・人間安全保障無償資金協力 署名式
令和3年9月17日
9月17日(金)、日本国政府による草の根・人間の安全保障無償資金協力案件の贈与契約署名式を在ドミニカ共和国日本国大使館にて実施しました。署名式では牧内博幸在ドミニカ共和国日本国大使と各被供与団体代表者との間で贈与契約が締結されました。
今回、以下の計画を実施するために、合計で168,517米ドルの2件の契約が締結されました。
バニ市中古ゴミ収集車及び駐車場整備計画
- 供与金額:76,080米ドル
- 案件概要:バニ市役所は増加する市の住民に対し、清掃及び廃棄物回収を行っています。現在同市は5台のゴミ収集車両を所有していますが、アメリカ製の大きな車両のため、狭い住宅密集地には入れず、市内の至る所にゴミが不法投棄される状態となっています。日本政府からの寄付により、日本外交協会を通じて同市にゴミ収集車2台が整備されることで、迅速で効率的な廃棄物回収が行われるようになります。また、ゴミ収集車の保護のため、天井付きの駐車場も整備される予定です。本計画実施を通して、バニ市の衛生環境改善及びゴミ回収能力向上に寄与することが期待されます。
(バニ市内のゴミの不法投棄の現状)
タマジョ市中古消防車及びポンプ積載車整備計画
- 供与金額:92,437米ドル
- 案件概要:タマジョ市役所管理下の同市消防署は、現在1台のみの消防車で火災に対応していますが、老朽化とオーバーワークにより頻繁に故障し、火災発生時に対応できないケースも少なくありません。また、同市消防署は貯水槽がなく、消防車両の給水のために隣の地区まで赴かなくてはなりません。日本政府からの寄付により、日本外交協会を通じ、、同市に対し中古消防車1台及びポンプ積載車1台が整備され、更に天井付きの駐車場と貯水槽も整備されます。本計画実施を通して、タマジョ市民の安全確保及び迅速な消火活動体制強化が期待されます。
(タマジョ市内の火災の様子と、現存の消防車の状態)