令和2年度 対ドミニカ共和国 草の根・人間安全保障無償資金協力 署名式(2件)

令和2年12月17日


 12月17日(木)、日本国政府による草の根・人間の安全保障無償資金協力2案件の贈与契約署名式を在ドミニカ共和国日本国大使館にて実施しました。署名式では牧内博幸在ドミニカ共和国日本国大使と各被供与団体代表者との間で贈与契約が締結されました。

 今回、以下の計画を実施するために、合計で123,582米ドルの2件の契約が締結されました。
 

東サント・ドミンゴ市サン・ルイス行政区中古消防車整備計画

 

  • 供与金額:50,114米ドル
  • 案件概要:サン・ルイス消防署は現在消防車を1台しか所有していませんが、管轄区域は広範囲に及び、同車両はオーバーワークを起こしている状況です。本計画では、被供与団体が一般社団法人日本外交協会から無償供与を受ける中古消防車1台について、同車のドミニカ共和国への輸送、車両整備及び油圧式救助器具の整備を支援することにより、サン・ルイス行政区内で発生する火災の迅速な消火活動体制の整備を図り、地域住民の安全の確保に寄与します。
  

サン・ルイス行政区内の家屋密集地区
 

東サント・ドミンゴ市緊急災害特別救助隊中古レスキュー車整備計画

 
  • 供与金額:73,468米ドル
  • 案件概要:被供与団体は東サント・ドミンゴ市を始めドミニカ共和国全域で消防・災害救助訓練を行っています。同国は災害に対する備えが脆弱で、消防隊員育成への支援も不足をしているため、被供与団体はそれを補う目的で、全国の消防署、町内会及び学校で災害救助訓練または災害予防訓練を行っています。本計画では、被供与団体が一般社団法人日本外交協会から無償供与を受ける中古レスキュー車1台について、同車のドミニカ共和国への輸送、車両整備及び油圧式救助器具の整備を支援することにより、ドミニカ共和国内で円滑な災害救助訓練及び防災訓練等の活動体制の整備を図り、地域住民の安全確保に寄与します。
  

被供与団体による訓練の様子