令和元年度 対ドミニカ共和国 草の根・人間安全保障無償資金協力 署名式

令和元年10月23日


10月23日(水)、日本国政府による草の根・人間の安全保障無償資金協力6案件の贈与契約署名式を在ドミニカ共和国日本国大使館にて実施しました。署名式には、被供与団体関係者が出席し、団体代表者と丸橋重友ドミニカ共和国日本国臨時代理大使との間で贈与契約が締結されました。
 
署名式において丸橋臨時代理大使は、「日本国政府は、1989年にドミニカ共和国に対する草の根・人間の安全保障無償資金協力を開始しており、これまで農林水産、医療、教育及び環境など、ドミニカ共和国の経済・社会の発展に寄与するため、様々な分野で支援を行ってきており、今後も引き続き同資金協力により様々な分野への支援を行って行きたいと考えております。また、同資金協力によって現在までにドミニカ共和国において実施されたプロジェクトは312件となります。本日この場にお越しの団体の皆様及び関係者の努力が日本とドミニカ共和国の親交並びに協力関係を更に強化させると確信しております。」と述べました。
 
今回、以下の計画を実施するために、合計で510,401米ドルの6件の契約が締結されました。
 

 

東サント・ドミンゴ市ロス・トレス・オホス地区技術訓練施設建設計画

 

  • 供与金額:86,968米ドル
  • 案件概要:エルマナス・ファティマ技術訓練センターは主に女性、青少年及び子供への教育また技術訓練を目的としています。利用者が当施設で各自に必要な知識を学ぶことにより、同地域貧困家庭がより多くの生活環境改善の機会を持つ事が期待されます。完成した施設では、裁縫、学童保育、識字教育等が行われます。
     

 
 

ビジャ・ビソノ市中古ゴミ収集車整備計画

 

  • 供与金額:86,837米ドル
  • 案件概要:ビジャ・ビソノ市は現在、老朽化したゴミ収集車両で市内のゴミ回収を行っており、その結果、同市が公共サービスとして行うゴミ回収作業が十分ではありません。本計画では日本の整備済み中古ゴミ収集車3台が同市に配備される予定で、同計画により市の公共サービス向上と市内の清掃状況の改善が期待されます。

 
 
 

ラ・ロマーナ市オガール・デル・ニーニョ教育施設拡張計画

 

  • 供与金額:83,470米ドル
  • 案件概要:被供与団体活動地域では同団体施設での幼児教育及び初等教育を希望する家庭が非常に多く、現在団体が運営する学校は手狭となっており、今年度の受け入れ可能児童生徒は全待機児童の約30%でした。右記待機児童の数は増加しており、現在940名が同校への就学を希望して待機している状態です。本計画では新たに小学1年生から小学4年生までの90名を受け入れるため、4教室、2トイレを既存施設の3階部分に建設します。


 

 
 

ラス・ローマス地域初等教育施設多目的運動場整備計画

 

  • 供与金額:89,933米ドル
  • 案件概要:当教育施設には現在、運動及び文化活動を行う校庭がありません。そのため、今までドミニカ共和国全学校を対象に行われるスポーツ、文化関係行事にはなかなか参加することが出来ませんでした。今回の運動場建設計画によって、子供達は体育の授業及び国内運動行事への参加が出来るようになります。こうした活動を通じ、同校生徒のスポーツ、文化、知識分野のレベル向上が期待されます。


 

 

ビジャ・タピア市中等教育施設建設計画

 

  • 供与金額:84,665米ドル
  • 案件概要:当教育施設は1998年に創立され、近年生徒数が著しく増加しています。本計画は4教室、2トイレの新設で、完成した教室では、職業専門教育(13歳から18歳対象)及び定時制教育(主に社会人対象)が行われます。同計画の実施により、691名の学生が被益します。


 

西サント・ドミンゴ市エル・チューチョ地区技術訓練施設建設計画

 

  • 供与金額:78,528米ドル
  • 案件概要:当技術訓練施設が建設される地域は貧困層が多く住む地区で、犯罪、失業の問題もあり、多くの若者は初等教育しか受けていません。現在、同地域には住民の就職を促進するような職業訓練施設はありません。この状況を改善するため、町内会では青少年を集め、同地区にある小さな小屋を利用して職業訓練を行ってきました。本計画申請団体である「コミュニティ開発のための国際基金」は前述地区に技術訓練施設を建設し、青少年教育及び職業訓練を通し、ビジャ・デ・ロス・ペロテーロ地区、エル・チューチョ地区、ラ・ジュカ地区、サビカ地区及びアル・カリッソ市の他地域、並びにパントハ地区の持続可能な開発を進めます。