平成30年度 対ドミニカ共和国 草の根・人間の安全保障無償資金協力 署名式

平成30年11月26日


 
    11月26日(月)、日本国政府による草の根・人間の安全保障無償資金協力「ハラバコア市中古消防車整備計画」の署名式を在ドミニカ共和国日本国大使館にて実施しました。署名式には、被供与団体関係者が出席し、団体代表者と牧内博幸在ドミニカ共和国日本国大使との間で贈与契約が締結されました。ドミニカ共和国に対しては、1989年に草の根・人間の安全保障無償資金協力を開始しておりますが、今回署名を行ったプロジェクトが300件目のプロジェクトになります。署名式において牧内大使は「ドミニカ共和国に対しては1989年から草の根・人間の安全保障無償資金協力を開始し、2018年は30周年の節目に当たる年であり、本日署名を行った案件が記念すべき300件目のプロジェクトとなったことを嬉しく思います。本日契約を行ったプロジェクトにより、我が国の地方公共団体で使用されていた中古消防車が、日本国内において必要な整備が行われた後、ハラバコア市消防署に供与されることになります。同消防車が、山間部での消火活動の場において活躍することを期待しております。」と述べました。案件の概要は以下のとおりです。
 

ハラバコア市中古消防車整備計画 

供与金額:50,260米ドル

案件概要:ハラバコア市は、標高約500mに位置し、冷涼な気候を利用した観光都市として国内でも人気があります。しかし、山間部で火災が発生した場合、被供与団体が所有する消防車では、山間部の狭い道路の通行に苦労し、現場到着に時間を要していました。このような状況を放置することは同市の観光資源に悪影響が及ぶことも考えられ、同市では山間部の狭い道路も速やかに通行できる消防車の整備が喫緊の課題となっていました。今回のプロジェクトでは、日本の地方公共団体で使用されていた消防車を供与することで、山間部で発生する火事の迅速な消火活動が可能となり、山間部に住む住民の生命及び財産が確保されるとともに,ハラバコア市観光業の持続的な発展に寄与します。