令和5年度 対ドミニカ共和国 草の根・人間安全保障無償資金協力 「東サント・ドミンゴ市リハビリ財団福祉車両整備計画」 署名式

令和6年1月17日
 1月17日(水)、日本国政府による草の根・人間の安全保障無償資金協力案件の贈与契約署名式を在ドミニカ共和国日本国大使館にて実施しました。署名式では高木昌弘在ドミニカ共和国日本国大使とディノーラ・セレステ・ポランコ・フローレス被供与団体代表理事との間で贈与契約が締結されました。

 今回、以下の計画を実施するために、合計で57,030米ドルの契約が締結されました。


東サント・ドミンゴ市リハビリ財団福祉車両整備計画 
案件概要:

 ドミニカ共和国では、全人口の内約10.7%に当たる116万人が何らかの知的又は身体的障害を抱えていると言われており、被供与団体の所在する東サント・ドミンゴ市でもその率は10.8%(10.8万人)となっています(2010年国勢調査)。被供与団体は、2005年より同地区で障がい者へのリハビリテーションや発達障害児童カウンセリング等、貧困地域を包括的に援助する活動を行っています。2021年までは同施設が所有していたバスで利用者の送迎を行っていましたが、同車両は経年劣化により廃車となりました。送迎車両がなくなったことによって、同施設に通うための交通費が負担できない利用者が出てしまい、同団体の活動に支障をきたしている状態でした。本計画により被供与団体に新たに送迎用の福祉車両1台を整備することで、1日最大24名の利用者が継続的なリハビリを受けることが可能となり、彼らの生活の質の向上が期待されます。
         
 日本国政府は草の根文化無償資金協力を通じ、ドミニカ共和国社会の発展と向上を支援すると共に、二国間の友好及び協力関係をより深めることを期待しています。