令和4年度 対ドミニカ共和国 草の根・人間安全保障無償資金協力 「ティレオ行政区エル・リオ地区中古救急車整備計画」 引渡式

令和5年12月15日
 
 12月15日(金)、高木大使は、ティレオ行政区役所で行われた「ティレオ行政区エル・リオ地区中古救急車整備計画」の車両引き渡し式に出席しました。
 
 本計画では、草の根・人間の安全保障無償資金協力を通じ、中古救急車1台の整備、輸送に係る34,198.00米ドルが支援されました。同車両は、駐日ドミニカ共和国高田ロバート大使のご協力により、日本国内でドミニカ(共)人が多く居住している愛川町より無償提供されたものであり、中古の緊急車両などを修理し、海外に送り届ける活動を行っている「日本外交協会(SPJD)」を通じて寄贈されたものです。 
 
 山岳地帯に位置する人口約4800人のエル・リオ地区は、カーブや霧の多い道路が多く交通事故が頻発しており、毎年150人程が緊急搬送されています。しかしながら、同地区は救急車を所有していないため、緊急搬送時や事故の際には、近隣のティレオ行政区へ救急車を要請しなければならず、車両の現場到着まで30分程を要していました。そのため、地域住民の自家用車で患者を搬送することも少なくありませんでした。本案件の実施により、エル・リオ地区における緊急搬送システムが改善されることが期待されます。