令和3年度 対ドミニカ共和国 草の根・人間安全保障無償資金協力 署名式

令和4年1月18日
1月18日(火)、日本国政府による草の根・人間の安全保障無償資金協力案件の贈与契約署名式を在ドミニカ共和国日本国大使館にて実施しました。署名式では高木昌弘在ドミニカ共和国日本国大使と各被供与団体代表者との間で贈与契約が締結されました。
 
今回、以下の計画を実施するために、合計で183,155米ドルの2件の契約が締結されました。

モンテ・プラタ市教育施設拡張計画

 
  • 供与金額:91,883米ドル
  • 案件概要:パドレ・アルトゥーロ教区学校は、モンテ・プラタの子供のための教育へのアクセスを改善し、質の高い教育を提供することを目的として1986年に設立されました。設立以来、毎年受け入れる生徒の数が増え、現在は約1,300人の学生、123人の教師と管理スタッフが在籍しています。本校は数学オリンピックでの優秀な成績と卒業生の高い学力が認められています。しかし、入学希望者が現在の教室数を上回るため、学校は倉庫等を借教室として使用せざるを得ない状況にあります。このプロジェクトの実施により、4つの新しい教室とトイレ(233.41 m2)を含む2階部分が建設され、初等クラスの学習環境が大幅に改善されます。尚、本プロジェクト建設予定地の1階部分の建物は草の根無償資金協力を通じて2014年に建設され、1998年にもハリケーン通過後に屋根の修復において草の根無償資金協力を受けています。
               
(倉庫を改築した教室や、狭い教室の現状)
 

サント・ドミンゴ特別区ロス・ぺラレホス地区教育施設講堂建設計画

 
  • 供与金額:91,272米ドル
  • 案件概要:被供与団体は、2010年以来、サント・ドミンゴ首都特別区ロス・ペラレホス地区にあるサンベニート学校を運営してきました。2018年現在、同校は全日制を導入しており、生徒に無料の朝食・昼食を提供しています。しかし、施設には食堂が設けられていないため、屋外または中庭で食事を配布しています。また、学生数が増加する中、PTA会議、スタッフ会議、文化活動など、課外活動や特別活動が行える屋内スペースも不足し、雨が降ると中断せざるを得ない状況です。そこで、被供与団体はこれらの活動が安全に行えるよう、講堂 (215m2)の建設を同大使館に申請してきたものです。本プロジェクトでは、同校の児童・生徒の衛生環境の改善に寄与すると共に、特別活動の充足にも貢献することが期待されます。
    
(屋外でPTA集会を行う様子や、地べたに座って食事をとる生徒)