令和3年度 対ドミニカ共和国 草の根・人間安全保障無償資金協力 署名式
令和3年12月21日


12月20日(月)、日本国政府による草の根・人間の安全保障無償資金協力案件の贈与契約署名式を国家高齢者委員会本部にて実施しました。署名式では高木昌弘在ドミニカ共和国日本国大使と被供与団体代表のフランシスコ・アントニオ・ロドリゲス、サン・ラファエル・デル・ジュマ市長との間で贈与契約が締結されました。


また、12月21日(火)、日本国政府による草の根・人間の安全保障無償資金協力案件の贈与契約署名式を在ドミニカ共和国日本国大使館にて実施しました。署名式では高木昌弘在ドミニカ共和国日本国大使と各被供与団体代表者のミラグロス・ガルシア医師との間で贈与契約が締結されました。
サン・ラファエル・デル・ジュマ市高齢者福祉施設建設計画
- 供与金額:92,138米ドル
- 案件概要:サン・ラファエル・デル・ジュマ市は低賃金な農業以外主たる産業がなく、働き盛りの住民が好条件の就職口を求め首都及び他地方へ移住した結果、その親世代である高齢者が単独でケアもなく取り残される状況となっています。被供与団体は2016年より高齢者への食料及び医薬品の無料支給を3か月に一度実施していますが、生活状況や健康状態の継続したアセスメントが行えていないことから、高齢者に対して適切な福祉サービスが提供できていない状況にあります。そのため、被供与団体は国家高齢者委員会の協力のもと、同市の高齢者に対して食事支給、介護、生涯教育活動、医療活動、レクリエーション等を行う高齢者福祉施設建設を計画しました。本計画実施を通して、サン・ラファエル・デル・ジュマ市の高齢者のADL(日常生活の動作)とQOL(生活の質)の維持・向上が期待されます。
(サン・ラファエル・デル・ジュマ市内の貧困高齢者の現状)
ラ・ベガ市病院中古救急車整備計画
- 供与金額:48,707米ドル
- 案件概要:被供与団体はラ・ベガ市立第二次救急病院であり、同市内の低所得層が居住する5地域を中心に年間約10万人に医療サービスを無料で提供しています。現在、被供与団体は救急車を所持しておらず、他団体から救急車を要請して対応していますが、緊急移送要請に対し全てをカバーできず、医師個人の車両で搬送したり、数時間後に搬送されるというケースもみられます。日本政府からの寄付により、日本外交協会を通じて被供与団体に中古救急車1台が整備されることで、迅速で効率的な緊急移送が可能になります。本計画実施を通して、ラ・ベガ市の低所得層住民へのより質の高い医療サービス提供に寄与することが期待されます。
(被供与団体病院の現状)