対ドミニカ共和国 草の根・人間安全保障無償資金協力 「ニグア市ハンセン病療養所建設計画」 引渡式
令和4年2月8日



2月8日(火)、高木大使は、ニグア市ハンセン病療養所建設計画の竣工式に出席しました。式典はドミニカ共和国政府の感染予防ガイドラインに従い、被供与団体、関係機関及び地域住民から最小限の人数が参加し、執り行われました。
本計画では、草の根・人間の安全保障無償資金協力を通じた86,415ドルの支援を行い、これにより、ハンセン病療養所2棟(24病室)が整備されました。宗教団体によって運営されている当療養所は、国で唯一のハンセン病施設です。この団体のハンセン病患者への活動は、1922年に開始されました。
1979年、それまでの国立ハンセン病療養所は台風によって破壊され、政府は現療養所を建設しました。しかし、完成直後から雨漏りや亀裂が確認され,施工業者に修繕を申し入れたものの応じてもらえず、被供与団体が厳しい財政状況の中から修繕費用を捻出しつつ使用を続けていました。さらに、近年では経年劣化も重なり、療養所の安全性が問題となっていました。
本計画の実施により、より多くハンセン病患者を受け入れる事が可能となります。また、安全な環境にて生活・治療を行う事により、同地域のハンセン病患者とその家族の、QOLの向上に寄与することが期待されます。