令和2年度 対ドミニカ共和国 草の根・人間安全保障無償資金協力 「ティレオ行政区中古ゴミ収集車整備計画」 引渡式
令和3年12月15日



12月15日(水)、高木大使は、ラ・ベガ県ティレオ行政区中古ゴミ収集車整備計画の引渡式に出席しました。式典はドミニカ共和国政府の感染予防ガイドラインに従い、被供与団体及び関係機関から最小限の人数が参加し執り行われました。
本計画では、(一社)日本外交協会のリサイクル援助事業により中古ゴミ収集車1台が寄付され、草の根・人間の安全保障無償資金協力を通じた34,800ドルの支援により整備・輸送されたものです。ティレオ行政区の最も大きな問題は区内に回収されずに残るゴミの処理であり、主要河川であるティレオ川、クルス・デ・クアバ川は野菜栽培排水、ゴミ投棄等により極めて高い汚染状態にあると確認されています。こうした状況は、自然環境を利用して農業で生計を立てている住民にとって悪条件となっています。現在ティレオ行政区では4台のダンプカーを所有していますが、その内3台は経年劣化により非常に状態が悪く常にいずれかの車両が故障している状態で、週2回もしくは1回のみしかゴミ回収を行うことができず、同市のゴミの排出量に対して収集能力が追いつかない状況でした。
本計画の実施により、4地区でゴミ回収が週に1回から2回へと改善する他、市内全体のゴミ回収量が増加し、同市内の衛生環境の向上が見込まれます。また、被供与団体が推進するゴミ削減、リサイクル活動、環境教育を目的とした「Tireo Libre de Basura」プロジェクトにも貢献できると期待されます。
