令和元年度 対ドミニカ共和国 草の根・人間安全保障無償資金協力 竣工式 サレジオ会サン・ホセ学校教室建設計画

令和3年11月29日
   

11月29日(月)、高木大使は、サント・ドミンゴ首都特別区サレジオ会サン・ホセ学校教室建設計画の竣工式に出席しました。式典はドミニカ共和国政府の感染予防ガイドラインに従い、被供与団体及び関係機関から最小限の人数が参加し執り行われました。

本計画では、草の根・人間の安全保障無償資金協力を通じた85,377 ドルの支援を行い、これにより、音楽、図工、図書クラス、ロボット工学に利用される、4つの教室と倉庫、トイレを含む校舎1棟を建設しました。

同校では1976年より、常に新しい教授法を取り入れるなどして質の高い教育を維持しており、2017年、2018年には公立校ながら国内ロボット技術コンテストで優勝する等の功績を上げています。しかしながら、同校では教育省の指針で必修科目となっている音楽、図工、図書クラス及び選択科目のロボット工学を行う教室が不足し、食堂、廊下、中庭等で授業を実施せざるを得ない状況で、天候により授業が中断されたり、児童・生徒が授業に集中できないこと等が問題となっていました。

また、同校は、本件無償資金協力決定後、保護者や地域住民、他団体へ寄付を募り建設費用の一部を捻出する自助努力を行い、今般の完成に至りました。

本計画で供与された校舎により教育環境が改善され、ロボット工学をはじめとする分野で、同校の卒業生からドミニカ共和国の未来をリードする人材が輩出されることを願っています。